【訪問記】竹芝再開発

The landscape from WATERS takeshiba 商業施設

こんにちは。本日は2020年に再開発が進み、新たにオフィスビルや商業施設、ホテルが誕生した竹芝の訪問記です。竹芝には学生時代の東京湾納涼船で竹芝客船ターミナルに行ったくらいで、あまりイメージが湧きません。ほぼ初訪問です。

竹芝とは

竹芝は芝離宮より東側の埋め立て地の港区湾岸エリアです。エリアの中心は約90年前に開港した竹芝ふ頭で、伊豆・小笠原諸島への玄関口である竹芝桟橋、竹芝客船ターミナルがあり、ふ頭の再開発事業ではオフィスビル、ホテル、レストラン、公園などが整備されました。
アクセスとしてはゆりかもめの竹芝駅がある他、浜松町駅からも歩いて行けます。

地名としては日の出や芝浦と同じエリアで港区海岸になります。

竹芝の再開発

竹芝ふ頭周辺の公園やホテル以外には大きな施設やスポットがなかった竹芝ですが、国家戦略特区として、最近このエリアの開発が再び進んでいます。

東京ポートシティ竹芝

東急不動産と鹿島建設の再開発プロジェクト。オフィスタワーレジデンスタワーからなり、国際ビジネス拠点として開発されました。オフィスタワーにはホールや21店舗のレストランフロアもあります。ソフトバンクの本社が移転し、最先端の技術で竹芝エリアをスマートシティとして推進していくとのことです。

浜松町駅から竹芝駅・竹芝桟橋まで歩いていける歩行者デッキも整備されます。

ウォーターズ竹芝

JR東日本が開発したアトレ、劇団四季劇場、ラグジュアリーホテルのメズム東京からなる施設です。駅から離れたアトレは珍しいですね。干潟や船着場もあり、浅草、両国、豊洲、お台場、葛西などを結ぶ新たな航路で水上バスなどの定期船が運航するようです。

東京ポートシティ竹芝はオフィスとレジデンス、ウォーターズは商業施設、オフィス、ホテルなので、用途を分けて開発がされていますね。

竹芝街歩き

今回は浜松町駅から地上経由で東京ポートシティ竹芝に向かい、ウォーターズ竹芝を訪問しました。帰りはポートシティの歩行者デッキから浜松町へ。

東京ポートシティ竹芝~メズム東京

東京ポートシティ竹芝はオフィスがメインなのであまり見どころはありませんでした。ちょうど併設の大きなポートホールで、社交ダンスの大会が行われていました。

緑が美しいですね。上はガラス張りのオフィスですが、低層フロアはスキップテラスというテラスがあり、竹芝新八景というコンセプトのもと、水や緑、生物を感じられる場所になっているようです。

レジデンスタワーの写真を取り忘れました。オフィスタワーに比べると18階建てなので小ぶりです。シェアハウスもある賃貸中心のスマートマンションで、歩行者デッキで浜松町駅に直結する予定です。

ウォーターズ竹芝の方に進みます。竹芝は全体的に静かです。ポートシティはオフィスなので休日に人が少ないのはわかりますが、ウォーターズの方も人は多くなかったです。2020年8月に開業していますが、コロナの影響もかなりありそうです。浅草やお台場をつなぐ定期船が運航されているはずですが、まだまだ回遊には時間がかかるかもしれません。

ウォーターズ竹芝はタワー棟とシアター棟にわかれます。タワー棟には低層が商業施設(アトレ竹芝)、中層がオフィス、高層階がホテルのメズム東京があります。シアター棟は劇団四季劇場の他、レストランやミュージアムがあります。

まずはホテル。メズム東京オートグラフコレクションはマリオットホテルの系列です。「オートグラフコレクション」は、マリオットホテルの中でも個性や独自性のある高級ホテルで構成されるコレクションです。

残念ながら中を訪れていません。海がすぐそばなのできっと素敵なベイサイド&浜離宮ビューでしょう。入口は商業施設とは別にあります。ホテルは16〜26階なの見晴らしは良さそうです。

タワー棟(アトレ竹芝)

タワー棟のオフィス入口を通り過ぎ、商業施設部分(アトレ竹芝)に入ります。

シアター棟とあわせて、お店のラインナップは2020年11月時点でこんな感じでした。

まずビオセボンパリ発のオーガニックスーパーマーケットです。さすがフランス、おしゃれなかわいいスーパーです。もちろんオーガニックなのでお値段も相応です。出店している街もピカールと同様に高級な街やハイソな街が多い印象です。竹芝もこれからそういう街になるのでしょうか。

シンガポールシーフードリパブリック東京です。高輪のお店は今年の3月末で閉店です。それに伴い旗艦店はこちらになるそうです。いつか行ってみたい。

竹芝はオフィスが中心で住人はあまり多くない印象です。普段使いにくい高級路線の店舗が多いのはやはりホテルしかりインバウンドを狙ってのことなのでしょうか。劇場という目玉スポットもありますし、観光船の往来もある水辺のまちとして観光に力を入れる形だったのかもしれません。コロナが残念です。

そんな高級路線のアトレ竹芝ですが、カフェは安心して使えます(笑)。こちらは和カフェのTugumi。日本茶をベースとした飲み物や和のスイーツを楽しめます。

テラス席もあり、浜離宮と運河を楽しむことができます。ここからお店を出てテラスから竹芝の水上風景を眺めます。美しい風景です。

船着場の広場を中央に、左手には浜離宮と浜松町〜新橋のビル群が見えます。正面は築地や人形町、茅場町付近でしょうか。右手は勝どき、晴海方面です。The Tokyo Towersという2棟のタワーマンションが目立ちます。

シアター棟は船のような形をしています。

シアター棟をこえて見えるのはゆりかもめとガラス張りの建物は浜離宮インターシティです。下層階がオフィス、それより上部は住居でスカイハウス浜離宮という賃貸マンションです。浜離宮が一望できますね。

テラスから降りて一階の広場、船着場です。見える風景はあまり変わりませんね。夜は夜景が素敵でしょう。人は少なく、静かです。

シアター棟(アトレ竹芝)

シアター棟に入りました。入ってすぐの1階のテーブルと椅子があるエリアはなんとフリーススペースです!パブリックスペースとのことですが、これはイベントスペースとありますが店舗が入っていないから??催事用??休憩スペースはありがたいですが、かなり広いですし施設として勿体ないような…

シアター棟にはエンターテインメント施設が多くあります。デジタルパークというデジタルゲームを楽しむ施設や、ダイバーシティを実感するためのダイアログ・イン・ザ・ダークなど(暗闇を視覚障害者の案内で視覚以外の感覚を使ったりコミュニケーションを楽しむイベント)を体験できる「対話の森」ミュージアムなどがあります。

2階と3階には劇団四季劇場があります。

ウォーターズ竹芝はコロナの影響もあってか、まだ全体的に閑散としている印象でした。ゆりかもめ竹芝駅よりはJR浜松町駅を利用して訪れることが多いと思いますが、少し距離があるせいなのか、水上バスで訪れる人がまだ少ないのか。東京駅から無料バスも走っているようです。伊豆・小笠原諸島に訪れることができない状況で、ふ頭の客船ターミナルにも人が集まらないので、一層難しい状況となっています。コロナ禍の中、新しい観光地や施設に人を集めることの難しさを感じました。せっかくの再開発、早くコロナが落ち着いて活気が出ると良いですね。

浜松町駅直結歩行者デッキ

帰りはポートシティの方に戻り、浜松町駅まで歩行者デッキを歩いて帰ります。首都高を越え高い位置にデッキは造られています。このときはまだ浜松町駅までデッキはつながっておらず、駅手前で地上に降りました。浜松町駅が橋上化すると、デッキが駅とつながるようです。

東京タワーも見えます

以上、竹芝散歩でした。じっくり見るなら混んでいない今がチャンスかもしれません!JR東日本は水辺を活かしたまちづくりを掲げていますので、陸路だけではなく、水上バスや定期船で浅草やお台場などと一帯の周遊が定着すると活気が出てくるのではないでしょうか。アトレに入っている店舗も普段使い用や住民向けというよりは、ホテル宿泊者など旅行者や観光客、ハレの日や少しおしゃれで価格の高い遊びを想定した構成だと思います。また、国家戦略特区であるので、先端技術を用いたスマートシティのモデル都市として盛り上がってほしいです。浜松町の貿易センタービルも建て替えが始まり、エリア一帯の再開発は進みます。コロナ禍を乗り越えて、新しい活気ある湾岸エリアとなりますように。

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