こんにちは。今年は梅雨が長かったですが、夏本番で毎日暑いですね。
新型コロナウイルスでオリンピックが延期になり、人々が出歩かなくなり、人が集まる施設や大規模イベントにかなり影響が出ています。オリンピック関連はかなり投資をしていたので、今後の日本がかなり心配です。低成長の中、最後の足掻きをしていましたが、とどめを刺された感じですね…
今回は大きな影響を受けた施設の一つ、高輪ゲートウェイ駅の訪問記です。新しいもの好きなのでついつい新しい施設ができると行ってしまいます(笑)。
新駅の誕生と新型コロナウイルスの影響
高輪ゲートウェイ駅は品川駅と田町駅の間にできた山手線30番目の駅です。2020年3月14日に暫定開業しました。駅名が公募では全く人気のなかった高輪ゲートウェイになり、多くの人がつっこみを入れていました。山手線にカタカナは斬新です。きっと東京の玄関口として開発していくというJR東日本の意志の表れでしょう。
開発計画としてはその立地から国際交流ビジネスの拠点をイメージしており、外国人向けの居住滞在施設や広大な駅前広場、オフィスや商業施設、品川駅からの歩行デッキなど様々な計画がありました。オリンピック期間中は仮設のイベント施設でパブリックビューイングやスポーツイベントが行われる予定でした。とてもわくわくする新しい街だったのですが・・・新型コロナウイルスのせいで非常に残念な門出となってしまいました・・・悲しいです。。
【参考】2018年9月23日 JR東日本プレスリリース 『品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について』https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180923.pdf
暫定開業の3月14日はイベントが中止され(記念切符は発売されていたようです)、静かな開業だったようです。とはいうものの、緊急事態宣言の前で、ある程度訪れる人もいたようですよ。コロナ第一波が少しずつ忍び寄っていた時期です。
その後オリンピックの延期が決まり、非常事態宣言が出され、そのまま静かに高輪ゲートウェイ駅は時を過ごします。非常事態宣言が解除され、少しずつ経済活動が動き始め、7月14日から高輪ゲートウェイ駅前で「Takanawa Gateway Fest」が始まり、現在もひっそりと開催されています。このイベントは9月6日までですが、現在のコロナ第二波の影響もあり、なかなか厳しそうですね・・・感染症と経済活動の両立の難しさを感じます。
※Takanawa Gateway Fest は2020年9月6日に終了しました。
さて、今回は高輪ゲートウェイ駅、そして8月頭に訪れた「Takanawa Gateway Fest」の様子についてまとめました。
高輪ゲートウェイ駅
3月開業直後に訪れましたが、駅はそこそこ混んでいました。さすが新駅で、これまでの駅にはない空間の広がりでした。天井が非常に高く、海外の駅を思わせます。むき出しの高く大きな天井も特徴的です。
日本の中規模~大規模駅はホーム階から階段で上か下にある改札階に向かう形で、改札階から線路は見られないのが一般的ですが、高輪ゲートウェイ駅はホーム階から改札階までが吹き抜けになっており、改札階からホーム階の線路と電車を見ることができます。線路側の壁は透明になっており、壁の高さをある程度高くして落下の危険を防ぐとともにホームの様子が壁越しにわかるような設計になっています。写真を撮っても綺麗です。
床は「和」を意識しているのか、ホームもコンコースも木目調になっていました。
改札階には芝浦側に車両基地を眺められるベンチが設置されています。また、京浜東北線品川方面行のホームの目の前は車両基地です。きっと電車マニアにはたまらないでしょう。
改札階にプロジェクションマッピングが投影されている大きなスペースがあります。イベントに使う予定だったのでしょうか。
高輪ゲートウェイ駅は実証実験の駅らしく、お掃除やインフォメーションのロボットがいたり、無人コンビニがありました。無人コンビニ「TOUCH TO GO」はコンビニの中のものを取り、セルフレジに持っていくと画像認識で自動的に購入する商品を判別し、精算が可能になるというものです。コンビニの中に入られる人数が決まっており、大人数の対応は難しいですが、面白い試みだと思います。大量に買った場合もしっかりと認識するのかなど気になります。私のときは問題なく会計できました。
自動改札機もユニバーサルデザインを意識しているのか、タッチする部分が側面になっているものが何台かありました。今後はこの形に置き換わっていくのでしょうか。
高輪ゲートウェイ駅周辺の様子
駅の顔となる改札口がこちらです。駅名のフォントが明朝体で話題になっていましたね(笑)。出口は高輪・泉岳寺方面の一つだけです。
改札内からも見えますが、スタバが駅のデッキ部分にあります。入口は改札外です。デッキからは駅前が一望できます。
周辺は仮囲いが多く、びっくりするくらいまだ何もないです。
まず、まっすぐ駅を出て正面の広場が「Takanawa Gateway Fest」のイベント会場です。正面のエスカレーターはイベント会場専用で、左手にもエスカレーターがあり、こちらが通常の出口です。イベント会場のテント群が目立ちます。
こちらは道路を挟んで撮った駅舎です。ガラス張りで中が透けて見えるのが素敵ですね。
高輪ゲートウェイ駅を出て右手に進み、ぐるっとイベント会場の角を回ると第一京浜で、すぐ右手に泉岳寺駅があります。第一京浜を左手に10~15分進むと品川駅の高輪口です。駅前の敷地はイベント会場以外まだ何もありません。
周辺地図 仮囲いの中は工事中 会場の柵の外でアート作品展示 泉岳寺駅まではすぐ 第一京浜を進むと品川駅へ
ちなみに車両基地があるので芝浦側には行けないのですが、真向いには芝浦中央公園があります。品川駅港南口の品川シーズンテラスとつながっている都会の公園です。
Takanawa Gateway Fest
9月6日までに開催されている「Takanawa Gateway Fest」に8月頭にいきました。
※Takanawa Gateway Fest は2020年9月6日に終了しました。
【公式サイト】 https://www.takanawa-gateway-fest.com/
新型コロナウイルスが心配でしたが、期間限定ということで足を運んでみました。行ってみた感覚でいうと、新型コロナウイルス対策をしっかりと行っており、また人が思った以上に少なかったので(人数制限しているのだとは思いますが)、かなり感染のリスクは低いのではないかと思います。ただ、夏の暑い中のイベントにも関わらず、日を遮る場所が少なく感じました。ペットボトルの水は一人1本いただけますが、ミストなどもなく、熱中症になってしまわないか心配でした。
来場には基本的には事前予約が必要ですが、当日受付もあるようでした。駅から見て左手のエリアにある3つのテントを中心に無料のイベントが行われています。最新技術体験やデジタルアート鑑賞などいくつかイベントがあり、完全予約制でした。私はプロジェクションマッピングを用いたアート作品「SPACE TIME JOURNEY」を予約して見に行きました。開場を待っているときもソーシャルディスタンスが保つようになっており、検温や消毒を事前に行います。作品を鑑賞する時も距離を保つようになっていました。作品はデジタルアートを用いて有名な絵画作品に入り込むような内容でした。子どもたちが楽しそうに見ていましたよ。
Takanawa Gateway Festでは食も充実しています。駅から見て右のエリアには出店エリアとなっており、芝生にテーブルとイス、パラソルのイートスペースがあります。出店しているレストランはおしゃれなお店が多く、昼からビールも飲めます。ただ、お昼過ぎは日差しが強く、日陰も少なくなっており暑そうでした。
個人的に気になったのは鎌倉のお茶専門店CHABAKKAです。ビールサーバーで冷たい緑茶をいただくという不思議な体験ができました。
また、左のエリアの一番奥のテントはJ-WAVEプレゼンツ、中田英寿企画の「NIHONMONO LOUNGE」があります。こちらは日本国内を旅し、多くの酒造と交流のある中田英寿によって厳選された日本各地の日本酒と、日本酒に合う有名レストランの食事がメインで提供されています。基本は予約制でスターターキットとして一人1600円最初に支払い、10コインと交換します。日本酒は2~4コイン、食事は3コインから頼むことができます。注文はQRコードを読み込み、ネット経由で行います。週替わりで日本酒は地域やテーマが変わり、食事も合わせて変わります。
【公式サイト】 https://www.j-wave.co.jp/special/tgf/nihonmonolounge/
日本酒もそうですが、個人的に気になったのは料理です。東京を中心に名だたるお店がメニューを提供しています。お店に行かずして500~1000円程度で食べられるのは非常にお得だと感じました。
試飲と試食のような感覚で様々な種類、お店のお酒や料理を楽しむことができ、大満足でした。昼間に訪れましたが、人数制限をしているのか、お客さんも多くなく、席の間隔も空いており、ドアを開けて換気も行っているので安心して過ごすことができました。
お酒と食事をちょっと楽しむのにコスパが非常にいいと思います!!
(追記)夜のTakanawa Gateway Fest
8月末の夜に高輪ゲートウェイ駅を再訪しました。夜の駅は光に包まれていてまた昼間とは違った様相でした。ガラス張りの駅舎なので、中の明かりが見えて美しいですね。品川や田町の高層ビルの明かりとのコントラストも素敵です。
手前の光っている地面はCOSMOSという夜間の屋外インスタレーションです。芝生の上のタイルが時素を持っていて色が一定間隔で変わります。さらに踏んでも色が変わり、様々な変化を楽しむことができる幻想的なインタラクティブアートです。多くの子供たちがはしゃいで走り回ってるのが印象的でした。こんな都会の真ん中に、夜なのに子どもがたくさん!!郊外出身としては何だかその光景も不思議な感じでした。
まとめ
Takanawa Gateway Festではその他にもパーソナルモビリティの試乗体験など様々なイベントが行われています。お盆期間はカンファレンスイベントや盆踊りが行われたり、月末は芝生でヨガなどスポーツイベントも行われるようです。(前に見たときよりイベントが増えている気がします!)
イベントは盛りだくさんみたいなので、感染症対策をしっかり行った上で、駅の見学も含めてぜひ一度高輪ゲートウェイ駅を訪れてみてはいかがでしょうか。
※Takanawa Gateway Fest は2020年9月6日に終了しました。
品川は新幹線・リニア・羽田へのアクセスなど交通の要衝であり、日本を代表するオフィス街でした。高輪ゲートウェイはそんな立地の品川エリアで国際交流の玄関口として発展していく予定でした。しかし、コロナで社会は変わってしまいます。変わる社会、その中で高輪ゲートウェイはどのように進化していくのか、これからもウォッチしていきたいです。
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