【備忘録】ホテル雅叙園東京と百段階段〜和のあかり展2022

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こんにちは。今日はこちらの記事↓で街歩きした目黒駅から行人坂を下った目黒川沿いにあるホテル雅叙園東京百段階段2022年夏の企画展の備忘録です。かなり久しぶりに雅叙園を歩きました。

『和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語』は2022年9月25日(日)までの開催となっています。(公式サイトはこちら

ホテル雅叙園東京について

ホテル雅叙園東京は目黒駅徒歩3分の目黒川沿いにあるホテル・宴会場です。公式ホームページでも「A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY」とあるように、日本の伝統、和をモチーフにした装飾が施された館内はきらびやかで豪華絢爛、建物自体が美術館のような施設です。2017年に「ホテル目黒雅叙園」にリブランディングされましたが、その前までは「目黒雅叙園」という名称で、ホテルというより宴会場、結婚式場がメインの施設でした。

目黒雅叙園は実業家の細川力蔵によって1931年に料亭として誕生。日本画の壁画、彫刻などで館内は所狭しと装飾され、見るものを楽しませる空間となっています。訪れるだけで非日常、日本の伝統を感じることができます。格式高い、憧れの総合結婚式場としても有名です。私も結婚当時、見に行きましたね、懐かしい。

ホテル雅叙園東京
【所在地】東京都目黒区下目黒1-8-1
【アクセス】目黒駅より行人坂を下って徒歩3分
【公式サイト】https://www.hotelgajoen-tokyo.com/

百段階段とは

 「百段階段」は1935年に建てられた雅叙園に残る唯一の木造建築の建物で、7部屋の宴会場を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。東京都指定有形文化財に指定されています。階段の天井には日本画が描かれており、右手にあるお部屋一つひとつも、壁や天井の日本画や襖の美しい格子、柱に刻まれた彫刻など非常に豪華な装飾が施されています。現在は企画展が催されることが多く、その会場として公開されています。木造の建築で日本の伝統の美しさを堪能することができます。美を保つメンテンナンスも大変そうです。

和のあかり×百段階段 2022 〜光と影・百物語〜

夏の展示「和のあかり×百段階段 2022 〜光と影・百物語〜」を訪れました。2015年から続いている和のあかり展に初めて訪れました。今回は光と影、そして百物語がテーマで、様々な作家の現代アートが各宴会場に展示されており、たくさんの妖怪や幽霊に出会えます。ミュージアムショップで購入したガイドブックを参考に、7つのお部屋と展示内容を忘れないうちに備忘録として残します。ちなみに入館料は1500円でした。

螺鈿エレベーター

百段階段に行くには、雅叙園の正面玄関から入って左手のエレベーターに乗り、上の階に上がります。エレベーターの扉のきらびやかな装飾にまず驚きます。螺鈿という漆で貝を貼り付ける工芸で装飾されています。描かれているのは蝶と牡丹と獅子です。絵の輪郭は黄金色に見えます。

エレベーター内部の黒い壁面いっぱいにも蝶と牡丹と獅子が鮮やかに描かれています。一面が螺鈿の絵で息をのみます。百段階段の入口からゴージャスです。

エントランス〜階段廊下

エレベーターを上がって百段階段の入口には雅叙園創設者の細川力蔵について記したパネルや資料があります。たくさんの金魚ちょうちんが並んでおり、訪問客をお出迎えしてくれ、いよいよ展示のスタートです。

こちらが百段階段。99段の木造の階段が続きます。下から上っていくと右手に宴会場が一つずつ、合計7つ現れ、各宴会場でアートが展示されています。ぎしぎしする感じが懐かしい。天井には日本画が描かれています。

十畝の間

一つ目の間、百段階段の中で一番広い十畝の間です。今回、中央に展示されている作品は照明作家の弦間康仁さんの夜の始まり、薄暮のあかりというテーマで、部屋全体が青く暗く、夜の森をイメージしています。蝶と蜘蛛が浮かびあがる影に注目です。荒木十畝の花鳥図が描かれた格子状の天井も印象的でした。

漁樵の間

2つ目の漁礁の間は恐らく百段階段の中で一番豪華なお部屋です。美人画や木彫板が壁や天井一面にあり、床柱にも中国の有名な画題から像が掘られています。

展示作品は竹のあかりというテーマで、竹林を保護するために竹を伐採し明かりとして活用しているタケノアカリという団体の作品です。豪華な部屋に黄色く光る豪華な竹の明かり。竹に施された細工はかなり細かく、幾何学的な模様で、そこから光が漏れ出ています。作品に宇宙っぽい雰囲気を感じ、豪華な部屋の装飾とも相まって、なんだか異世界に迷い込んだようでした。

草丘の間

3つ目の草丘の間は磯部草丘の日本画が飾られた部屋です。情念のあかりというテーマでまさに日本の怪談をテーマにした、歌舞伎の恋の情念を表した展示作品で、牡丹灯籠、六条御息所、八百屋のお七が表現されています。お七の井戸は雅叙園入口に残っていました。恋い焦がれるあまりに放火をして処刑されてしまった悲しい話です。

般若の面、赤紫と青緑の傘、柳の木、蜘蛛、着物、井戸…日本の伝統の怪談の雰囲気からおどろおどろしくも彼女たちの苦しい恋心が伝わってくる美しく繊細な空間でした。

静水の間

4つ目は橋本静水の日本画が飾られた静水の間で格子模様の障子が印象的です。さかさまのあかりというテーマで馬のような背の高いオブジェが部屋に3体立っています。オブジェの前には水晶があり、さかさまの世界を映し出しています。無言でそびえ立つ高いオブジェがなんとも不気味な感じです。

星光の間

5つ目、板倉星光の四季の絵が飾られた星光の間。部屋に至るまでの奥まった廊下にはかわいい妖怪提灯が吊るされています。黄色い明かりが不思議な雰囲気。そしてお部屋に入るとたくさんの妖怪に出会えます。

清方の間

6つ目は近代日本画の大家、鏑木清方の絵が飾られた清方の間。天井見ると菱形が4等分に分けられ、さらにそこに円形の木材が装飾され、お花が描かれていて美しいです。

作品は百物語の最後、青行燈に現れる幽霊。紙細工の作品やニット照明、光と影を使った彫刻の作品など、多くの作品がありました。

頂上の間

7つ目の頂上の間。ゴールは階段を登り切るとそこは朝のあかり。窓が開いて光が差し込み、やっと夜が明けたことを表しています。空間全体を使った生け花の作品で、布や竹を使っおり、これまでの部屋と違って黄緑やピンクなどの明るい色の装飾が広がっており、とてもダイナミックで美しいです。古流かたばみ会の若い次期家元の大塚理航さんの作品とのことです。

部屋に入ってすぐにある着物の作品も現代美術作家さんの作品です。朝は来たけど、窓の外が透けて見える着物に赤い花、枯れたお供物はちょっと不気味ですね。最後までちょっぴり不穏な感じも残るお部屋でした。

階段を下ってミュージアムショップに寄って戻ります。ショップには展示されていたたくさんの作家さんの作品がありました。

雅叙園の内装

ここからは百段階段以外の雅叙園の内部をまとめます。見どころがいっぱいです。

エントラスに入って左手が百段階段、正面はお庭やアルコタワー方面、右手の長い通路にブライダルサロンやレストラン、宴会場があります。エントラス正面にはダイナミックな生け花が飾られていました。ガラス越しに緑も見えて綺麗です。

少し照明を落としたシックな黒い通路を右に歩いていくと、右手には瓦屋根のような装飾の下に何枚もカラフルな日本画が現れます。ブライダルサロンもこの一角です。

更に進むと外の庭の金太郎池とつながっている水路があります。左手に並ぶ版画も有名な作品のようです。そして正面に有名な招きの門の登場です。この門の奥がレストランや宴会場のエリアです。

招きの門

こちらは有名なお手洗い。中も広くてすごいんです!トイレとは思えない空間が広がっています!ぜひ訪れてほしいです。

奥のエリアは和風ではなく少し洋風に。宴会場に向かう螺旋階段とエレベーター。結婚式のフォトスポットです。

手すりが金色(本当に一つひとつが豪華な印象)のエスカレーターもあり、2階に上がると宴会場、ホールが並んでいます。総合結婚式場なので、もっと上の階にチャペルや神殿もあります。2階から見ると、ラウンジや中庭が見えます。このあたりはこれまでの和の雰囲気と変わって洋風です。このときは結婚式以外にグランピングのイベントもやっていました。

ちなみに雅叙園の宴会場は和・洋・和洋折衷と様々なタイプがありますが、和室の宴会場の玄関はかなり有名なスポットで、結婚式の写真によく使われます。今回お写真はないですが、天井や壁に日本画が並んでいる玄関はまさに豪華絢爛を体現している場所です。

館内から外に出ると中庭があります。橋を進み鯉が元気に泳ぐ金太郎池や滝とともに写真をとるスポットで、そこまで広くないですが、少し上がって石と緑の滝の裏の小道を歩くこともできます。

1階にはレストランもいくつかあります。こちらの茅葺屋根の建物は和食の料亭です。館内に木々に囲まれたこの建物があるのが不思議な感じです。

このときはアメリカングリルKANADE TERRACEのバイキングをいただきました。その他、ラウンジや中華料理店があります。 

なお、館内から隣接するアマゾン本社のあるアルコタワー方面に階段を上がって向かうと、帰りは行人坂を上ることなく目黒駅に到着できます!

まとめ

日本の美のミュージアム、ホテル雅叙園東京。そのきらびやかな調度品に囲まれる優雅な和の空間から竜宮城と称されたり、千と千尋の神隠しのモデルにもなったと言われています。どの部屋も装飾が素晴らしい百段階段とそこで行われる企画展、お手洗いや中庭、レストランなど、結婚式以外でも見どころはたくさんあります。豪華絢爛というイメージどおりで、歩くだけでも楽しい雅叙園。結婚式場というイメージを脱却し、もっと多くの人が訪れてほしいなと思いました。個人的には名前についているものの、あまりイメージのないホテルにもいずれ泊まってみたいです。

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