【街歩き】歴史を感じる紀尾井町(四ツ谷〜赤坂見附駅)散策

清水谷公園 街歩き

こんにちは。今日は普段は縁がない東京の中心地、四ツ谷〜赤坂見附紀尾井町周辺のお散歩です。

皇居の西側の半蔵門、麹町、赤坂、永田町等のエリアは江戸時代から有力な大名屋敷が立ち並び、現在も国会議事堂や大使館、大学など教育機関やオフィス、ホテル、高級住宅のある政治的中心の都心エリアです。今回の紀尾井町も言わずとしれた、紀州徳川家、尾張徳川家、彦根藩井伊家の武家屋敷があったエリアで、江戸城外堀跡があったり、ホテル御三家のニューオータニ、ミッション系の上智大学があるなど、かなり歴史的にも重要な地域です。こちらが紀尾井町の地図です。

休日だったのですが、人が少なく、とても静かなエリアでした。新宿や渋谷の繁華街や東京、新橋、品川のオフィス街とも全く違う、静かで上品なエリアというイメージです。超都心です。

今回は住宅街を歩いていませんが、高級住宅街のエリアでもあり、以前調べた新築マンションの坪単価でも今回のエリア含め、皇居から西側が高いことがわかるかと思います。半蔵門、麹町から永田町、その奥にある南西方向の六本木や表参道など、赤坂・麻布・青山の3Aはまさにこのマップのとおりです。

今回は赤坂見附駅付近で用事があったため、その前後に四ツ谷駅との間を少しだけ散策しており、短いお散歩となっています。

紀尾井町通り~清水谷公園

四ツ谷駅からスタートし、まず、新宿通りを進みます。駅の目の前は上智大学です。

一本右手に入ると紀尾井町通りです。少し進むとガラス張りの高い建物がそびえ立つのが見えてきます。地上22階、高さ130mの住友不動産麹町ガーデンタワーです。2020年の竣工なのでかなり新しいビルです。紀尾井坂通り沿いではありますが、立っている場所の住所が紀尾井町ではなく麹町なので名前も麹町となっていますね。

ガーデンタワーの向かいにはこれまたガラス張りの紀尾井清堂という建物があります。建築家内藤廣が設計した建物で、自由に作ってほしいと用途未定で依頼があり建設されたそうで、建築業界では話題となっている建物のようです。内装も美しいみたいです。
ここまでは歴史というより新しい建物が目立ちますね。

紀尾井町通りの西側はホテルニューオータニ、東側は千代田区立清水谷公園です。こんなところに公園!びっくりしました。

湧水があったことから麹町清水谷という地名になっており、1890年に公園が整備されました。池を中心とした傾斜のある庭園のエリアとその横のベンチもある広場からなります。

また、紀尾井坂の変で知られる大久保利通が暗殺された場所で、哀悼碑が立てられています。紀尾井坂ではなく、清水谷公園付近で事件は起きていたのですね。まさに政治の中心地です。

こんな都心ど真ん中に公園があるとは。子どもが遊ぶような雰囲気はあまりないですし、カップルが訪れるような場所でもないので、周辺のサラリーマンが一息つくような公園でしょうか。
公園の横の建物が参議院清水谷宿舎で、建て替えられたばかりで新しく綺麗です。まさに一等地ですね。緊急時のために国会に近い場所に議員宿舎はあるそうです。ただ、家賃が相場よりかなり安いのは羨ましいですね…

東京ガーデンテラス紀尾井町~弁慶濠

まっすぐ進むと、グランドプリンスホテル赤坂の跡地に建設された東京ガーデンテラス紀尾井町。2016年に竣工されています。30~36階がホテルとなっており、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町というプリンスのラグジュアリーホテルです。

アフタヌーンティーで訪れた際の記事はこちらです。

その先には弁慶橋江戸城外堀にかかる橋です。江戸城外堀は現在はほとんど埋め立てられ、線路や道路になっています。残っているのが神田川に合流する市ヶ谷〜飯田橋にかかる濠と、この赤坂見附にある弁慶濠。弁慶濠は釣りやボートも楽しめます。

お堀と高層ビルの紀尾井ガーデンテラス、ホテルニューオータニのガーデンコート、ガーデンタワー。新旧が混ざった風景です。なお、この外堀は川と繋がっていないため、水質の管理が問題となっているようです。水の色は確かに緑ですね・・・

橋を越えると首都高、そして赤坂見附駅です。今回は赤坂周辺は散策せず、用事を済ませてまた四ツ谷駅方向に戻ります。ちなみに見附とは城の外堀に沿って城門を警護する見張りの番兵を置いた場所のこと。江戸城には36の見附があったそうです。

紀尾井坂~ソフィア通り

紀尾井町通りを戻り、ニューオータニーを西側に曲がって紀尾井坂を下ります。

左手はニューオータニの本館、ザ・メインです。ニューオータニは結婚式に参列したことはありますが、庭園など中を散策したことがないので、ぜひ一度は行ってみたい…。調べたら意外と開業は遅く1964年の東京オリンピックなんですね。

まっすぐ行くと赤坂離宮ですが、右手の四ツ谷駅方向に曲がります。上智大学のあるソフィア通りです。曲がったすぐ先の建物はコンサートホールの紀尾井ホールです。クラシック音楽のホールと邦楽用の小ホールがあります。また、尾張徳川家の屋敷跡の石碑があります。

紀尾井ホールの横からは上智大学です。今回はソフィア通りの左手の石段を登って、真田濠跡の遊歩道を歩きます。ここも江戸城外堀跡。濠は埋め立てられて上智大学のグラウンドになっています。中央線の線路も見えます。遊歩道は桜の名所でもあります。このときは桜まであと少しの季節でした、残念。

上智大学は難易度が高くおしゃれなキリスト教系の大学のイメージでしたが、歴史を調べてみると、明治時代の終わりに、日本に大学を設立するために来日した3人のイエズス会神父が大正初期に建てた大学、ということで、ザビエルの流れを組むというのは趣き深いですね。カトリックなんですね。

四ツ谷駅の近くには上智大学に隣接するカトリック麹町聖イグナチオ教会。戦前からある由緒正しい教会で、1999年に新しい建物となりました。大学主宰のミサも行われているようです。そのまま四ツ谷駅に戻ってゴールです。

今回は四ツ谷駅〜赤坂見附駅の往復でしたが、江戸〜昭和の歴史を感じました。短い時間でしたが、日本の歴史を動かしたり、支えた場所を歩き、興味深かったです。そして、その中に建て替えられた新しい建物もあり、新旧混ざるのが東京の魅力だということも感じました。まさに東京の中心地のお散歩でした。

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