【街歩き】世田谷区住宅街散歩 用賀〜二子玉川〜上野毛

瀬田から見る二子玉ライズ 街歩き

こんにちは。今日は二子玉川周辺の高級住宅街のお散歩記録です。
下のグーグルマップは世田谷区瀬田に設定しています。地図の右上の用賀からスタートし、ちょうど左上の表示に隠れている砧公園に寄って、瀬田を歩いて二子玉川駅周辺へ。二子玉川ライズを通って多摩川にも寄り道をし、二子玉川公園から上野毛駅まで歩きました。二子玉川ライズ周辺は別日に散歩していますが、一つにまとめました。

今回訪れた用賀駅、二子玉川駅、上野毛駅の1日平均の乗降者数(2021年度)は東急のホームページによると以下のとおりです。

【田園都市線】

定期定期外
用賀30,00925,62255,631
二子玉川35,07041,13776,207

用賀の乗降客数は桜新町や駒沢大学、池尻大橋と同じくらいです。都内の田園都市線の駅は皆同規模ですね。二子玉川は商業地なので定期外が多いですね。多摩川を挟んだお隣の神奈川県川崎市の溝の口は計124,686人なので、住人は圧倒的に溝の口のほうが多いようです。

【大井町線】

定期定期外
上野毛9,3439,14718,490
二子玉川17,40125,74043,141

上野毛の乗降者数は中延と同じくらい、乗換駅の旗の台や大岡山より少し少ないくらいなので、思ったより多かったです。二子玉川は自由が丘と同じくらいの乗降客数で、やはり溝の口のほうが乗降客数は多いようです。

用賀駅~砧公園

スタートは用賀駅。今回初めて用賀駅を訪れました。東急田園都市線の駅で、二子玉川の隣の駅です。渋谷までは電車で12分の近さです。改札口は一つでした。

用賀駅改札口

駅周辺から北のエリアが用賀と名のつくエリアとなります。
用賀は用賀ジャンクションのイメージしかなく(?)、全く馴染みのないエリアです。訪れてみると世田谷区の閑静な住宅街でした。駅前には「世田谷ビジネススクエア」というオフィス・商業施設の28階建てのビルがありますが、それ以外はあまり高い建物はなく、閑静な住宅街が広がっています。大きなOKストアと広い幹線道路が印象的でした。

砧公園

用賀駅から首都高速沿いに20分ほど歩くと砧(きぬた)公園です。この漢字を「きぬた」って読むのも今回訪れるまであまりわかっていなかったです・・・。環八通りと首都高が交差するところにあります。中には世田谷美術館や野球場もあり、391,777㎡で都内でもかなり広い公園です。駒沢オリンピック公園と同じくらいで、上野恩賜公園や代々木公園よりは少し小さいくらいです。

今回は少しだけ公園内を散策しました。樹々や芝生が多く、緑豊かな、周辺に住むファミリーがたくさん集う憩いの場でした。芝生がかなり広く、子どもたちが遊んでいるのが印象的でした。世田谷区のイメージそのままです。

砧公園
【所在地】世田谷区砧公園・大蔵一丁目・岡本一丁目
【開園日】常時開園
【アクセス】東急田園都市線「用賀」から徒歩20分 ※バスあり
【公式サイト】https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index004.html

ここから環八通り沿いを南に歩き、高台の高級住宅街である瀬田1・2丁目を経由して、二子玉川駅の方に進みます。

瀬田の高級住宅街

世田谷区瀬田とはどういう場所なのか。ウィキペディアを引用します。

国分寺崖線沿いにあり、崖線の上からは多摩川や富士山まで見渡せる場所がある。丸子川沿いなどに自然が程よく残されている閑静な地域である。戦前より多摩川や富士山を見晴らす景勝地の一つとして知られ、玉川遊園などの園地が設けられていた。かつて首相の大平正芳が居を構えるほか、現在でも多くの財界人・政界人等が暮らすなど、世田谷区内の高級住宅街として知られる。

ウィキペディア-瀬田(世田谷区・川崎市)https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E7%94%B0_(%E4%B8%96%E7%94%B0%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E3%83%BB%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E5%B8%82)

国分寺崖線とは武蔵野台地にある河岸段丘の崖が連なっている部分で、多摩川が流れを変えるたびに作られ、多摩川沿いを低地と台地を分けています。

国分寺崖線とは?⇒東京都保全地域 28 立川崖線・29 国分寺崖線(東京都ホームページ)

瀬田は台地の上に当たる高台のエリアで、景勝地として発展し、明治時代以降は政治家や文化人の別宅
が多く建てられ、今の高級住宅街となりました。歩いてみると緑が豊かで、一つひとつの区画が大きい豪邸がたくさんあります。低層マンションもいくつがありました。インターナショナルスクールもありますね、さすが高級住宅街です。人も多くなく、非常に落ち着いた高台の閑静な低層住宅街です。

高台なのでこれまで歩いた白金台や高輪台など、他の高台の街と同じように坂が多いです。坂に沿って建物が立っています。

坂を下っていくと二子玉川駅、左の写真では二子玉ライズのビル群が見えます。右の写真でも階段の下は田園都市線の線路です。駅まではかなり段差があるように思います。上るのは特に大変なので、車がないと生活しづらいかもしれません。もちろん車を所有している層しか買えないエリアです。最近分譲があったプラウド瀬田一丁目、サンウッド瀬田一丁目は1〜2億だったようです。

下に降りて二子玉川駅周辺に向かいます。

二子玉川駅周辺〜二子玉川ライズ

二子玉川。個人的には多摩川沿いのセレブおしゃれタウンのイメージです。元々遊園地やプールのある行楽地だった二子玉川は1969年の玉川高島屋SCの開業で商業地となります。高島屋には何度か訪れたことがありますが、週末はいつも混んでおり、高級なレストランがあ入っているイメージです。そして、長らくその西口の高島屋のイメージが強かったですが、2010年代の再開発で二子玉川ライズのモールやタワーマンションが東口にでき、さらにおしゃれな街になりました。二子玉川公園もこのときに作られたそうです。

二子玉川駅

二子玉川駅の改札口付近はこんな感じの広い空間となっており、目の前はすぐに二子玉川ライズのショッピングセンターです。東口方向はガレリアという名の大きな通りになっていて、左右にショッピングセンターのタウンフロントリバーフロントのビルがそびえます。その2つのビルをつなぐ通路や空間を覆うアーケードが駅前の高さと広さのある空間を作っており、新しく開発された洗練されたおしゃれな街の雰囲気です。空と緑が近いのも多摩川に近い自然のある二子玉川らしいです。

進んでエレベーターで2階に上がります。テラスマーケットというエリアで、右手には蔦屋家電や109シネマ楽天本社のクリムゾンハウスがあります。左手にはおしゃれな飲食店やカフェ、インテリアショップや雑貨屋が並んでいます。植栽もところどころにあり、建物も薄い茶色で自然味があり暖かい印象です。

このエリアを過ぎると、タワーマンションのエリアです。2010年築のタワー棟が3棟(イースト42階・ウエスト28階・セントラル28階)とレジデンス棟2棟(スクエア・アクア)からなります。駅方向以外は多摩川、二子玉川公園、低層住宅のエリアに囲まれているので開放感のある立地です。駅徒歩6分でこんなに自然に近いタワーマンションは珍しいのではないでしょうか。価格は1億2000万〜でしょうか。

二子玉川公園〜上野毛

そのまま進んでいくと二子玉川公園です。

二子玉川公園

二子玉川公園

世田谷区のホームページでは次のように紹介されています。

二子玉川駅より徒歩9分と、国分寺崖線のみどりと多摩川の水辺に囲まれた場所に位置している自然豊かな公園です。世田谷区立の公園として初の本格的な日本庭園があり、その一部には登録有形文化財に登録された「旧清水家住宅書院」を復元しています。

区民の皆さまと共に植樹した約1,400本の苗木が生長する「世田谷いのちの森」や子どもたちがボール遊びを楽しめる「子ども広場」、幼児が遊べる「遊具の遊び場」などがあり、親子連れで楽しめる公園です。

日当たりもよく、眺望広場からは丹沢の山々や富士山を望むこともできます。

世田谷区ホームページ 二子玉川公園
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/004/d00124898.html

公園内は舗装された広い道があり、その周りは木々や芝生、緑に覆われています。皆さんベンチや芝生で憩いの時間を過ごしています。遊具のあるエリアもあり、ファミリーも多いですね。

多摩川を臨む眺望広場からは、多摩川と河川敷、遠くには武蔵小杉のタワーマンションまで見渡せ、川に向かって階段に座って多摩川を眺めている方もいます。その横にはおしゃれなスターバックスコーヒー二子玉川公園店があり、混んでいます。多摩川の河川敷はやはり広いです。そして来た道を振り返るとそこにはライズのタワーマンション達が圧倒的な存在感です。

二子玉ライズタワー&レジデンス

二子玉川公園の一つ横の多摩川沿いの道を歩くと写真のとおりで、緑の河川敷の中の道を多くの方がランニングや自転車、ウォーキングしていました。本当にいい立地です!

公園は半分くらいしか歩いていないですが、整備されたきれいな公園という印象でした。緑は多いですが、歩いてきたエリアは大きな木がなく、木々がうっそうとしている感じはなく、道が広くて開放的な、砧公園の森に囲まれた公園とまた違う、人工的に整った印象の公園でした。ここから階段を降りて上野毛通りを歩きます。

二子玉川公園眺望広場

上野毛通りを真っすぐ進み、稲荷坂を上がっていきます。

上野毛

上野毛交差点

この写真の奥の緑に覆われた少し暗い道が稲荷坂で、右手には緑あふれる自然公園、左手には神社があります。こちらも瀬田と同様、国分寺崖線上のエリアなので結構坂を登るのが大変…。まっすぐ行くと駅ですが、少し寄り道して五島美術館の前を通ります。

五島美術館

五島美術館は、昭和35年(1960)4月18日に私立(財団法人)の美術館として、東京都世田谷区上野毛(かみのげ)に開館しました。美術館設立の構想は、東急グループの礎を築いた五島慶太(ごとうけいた 1882-1959)によるものです。
慶太翁は鉄道事業のかたわら、半生をかけて古写経をはじめとする貴重な美術品の数々を蒐集しました。自らの所蔵品を広く公開する美術館の設立は慶太翁の宿願であり、精力的にその準備を進めていきましたが、開館を目前にして完成した姿を目にすることなく世を去りました。

五島美術館ホームページ 沿革
https://www.gotoh-museum.or.jp/history/

静かな高級住宅街の中にある、緑に囲まれた趣のある東急創設者が建てた小さな美術館。日本の立派な木造家屋の邸宅で、中には庭園もあるようです。一度入ってみたいです。

五島美術館

線路を越えて上野毛駅に向かってゴールです。五島美術館の横にある国分寺崖線上の富士見橋は大井町線の切通しにかけられており、天気が良いときは二子玉川方向にビルの間から富士山が見られるそうです。それにしても国分寺崖線の崖の様子がよくわかります。

ここらへんも緑が多く、大きな一軒家が多いですね。やはり国分寺崖線の上の台地は高級住宅街です。二子玉川公園の雰囲気とは大分異なります。

まとめ

住宅街のイメージが強い世田谷区ですが、今回訪れた用賀や瀬田、上野毛はまさにそのイメージで、大通りから一本入ると、公園や緑があり、低層住宅が広がっていました。特に国分寺崖線の台地にある瀬田や上野毛は坂は多いですが見晴らしがよく、古くから要人の別宅があったことから現在も高級住宅街として豪邸が並んでいます。

一方で、多摩川沿いの低地に当たる二子玉川は商業地の顔と、そして新しくオフィスやタワーマンションなど高い建物が建っているのが印象的です。遊園地、高島屋がある行楽・商業地として、そして再開発で二子玉川ライズができ、低地側も自然が近くにありながらもおしゃれで洗練された新しい街となったことは、古くからの低層住宅街の高台のエリアとの対比して興味深いです。

瀬田や上野毛の富裕層達も車で降りてきて玉川高島屋SCやライズでお買い物はすると思うので(勝手な妄想ですが笑)、エリアとしての一体感は持ちながら、二子玉川の多摩川沿いは商業地としての役割に住宅やオフィスも加わり、より新しい街になりました。二子玉川駅周辺の多摩川沿いのタワーマンションも瀬田と同様にかなり高い価格帯で、総じてこのエリアにはセレブがたくさん住んでおり、一般人はなかなか住めない街です。都心からは少し離れ、やや郊外になってくるエリアなので、多摩川や国分寺崖線の自然と一緒に生活したい方で、洗練された、そして落ち着いた街に住みたい上流層が住む街と言えると思います。

二子玉川駅利用者は定期外の方も多いことから、高島屋とおしゃれなショッピングセンターや飲食店には、二子玉川住民だけではなく、多摩川を超えた溝の口のエリアやもしくは世田谷区以外の都内など、もっと遠くに住んでいる人も訪れているはずなので、都心から離れるものの、おしゃれで憧れの街、訪れたい街になっているのが素敵ですね。東急らしい街づくりです。

二子玉川公園眺望広場からの多摩川

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