【街歩き】下町リバーサイドウォーク ~秋葉原~両国~隅田川~浅草~上野

Tokyo Sky Tree from Ryogokubashi 街歩き

こんにちは。
東京周辺を趣味でふらふらと散歩をしていますが、数カ月に一度、JR東日本の「駅からハイキング」に参加しています。
このイベントは必ず午前中の決められた時間までに駅から出発し、8〜10kmほどの設定されたコースを歩くものです。コースによっては飲食店などで特典があったりします。参加者は年配の方が多い印象ですが、一人で挑戦する30~40代くらいの男性もよく見かけます。私は運動がてら20代の時からたまに参加することはありましたが、若者はあまり見当たりません(笑)。他に楽しいことがたくさんありますものね・・・
私が「駅からハイキング」をよく利用するのは、コースが決まっておりそのとおりに歩くのが自分でコースを考えて歩くより楽というのと、自分が選ばない道や全く知らない史跡や神社などのスポットに立ち寄るのが新鮮でおもしろいからです。

今日はこちら!(歪んでてすみません)

9月に参加した「サブカルチャーの街・秋葉原から下町リバーサイドウォーク」です。秋葉原から浅草橋、両国と歩き、隅田川沿いを進み、浅草、かっぱ橋に向かい、上野がゴールです。約10キロで寄り道なしで3時間くらいのコースです。浅草は何度か訪れていますが、隅田川周辺はあまり散策したことがないので新鮮でした。下町の雰囲気を感じながらのお散歩です。なお、途中一部コース変更をしています。

今回は道中何回もスカイツリーが現れ、さまざまな場所から写真を撮ることができました!まさに下町のシンボルですね。

万世橋

秋葉原駅からスタートです。秋葉原駅東西自由通路をはじめて通りました。今年の2月にできたそうです。通りにはスクウェア・エニックスカフェがありました。さすが秋葉原!

9月の休日です。電気街にも人出はありましたが、最盛期には程遠いですね。さて、万世橋に向かいます。

神田川にかかる万世橋です。前身は江戸時代の「筋違橋(すじかいばし)」で、明治時代に取り壊した筋違橋の石材を利用して「万世橋」が作られました。うーん、趣のある橋ですが、写真では橋の向こうの住友不動産のガラス張りのビルが目立ちますね。川沿いにはかつての「万世橋駅」の遺構を利用したマーチエキュート神田万世橋があります。

肉の万世」はまさに万世橋にありました。知らなかった。

浅草橋と柳橋

万世橋から秋葉原駅方向に戻り、総武線に沿って浅草橋駅方向へ歩きます。浅草橋駅付近は雛人形などを取り扱う有名な専門店がある他、雑居ビルが立ち並びます。昔の問屋街です。右の写真は神田川にかかる駅名でもある付近の地名でもある浅草橋です。万世橋よりだいぶ下流です。

川に並ぶ屋台船の光景は風光明媚です。東京下町ならではの風景ですね。

浅草橋では渡らず、写真奥に見える柳橋まで進みます。神田川の隅田川への合流場所になります。柳橋は江戸時代から花街として栄えていた街で、昭和のはじめには多くの料亭があり、芸妓も多く集まっていたそうです。

この緑色の橋が柳橋です。横にあるのは佃煮の柳ばし小松屋さんです。周囲を歩いてみましたが、現在は雑居ビルやマンションの立ち並ぶエリアとなっていました。

両国

柳橋を渡り、さらに両国橋で隅田川を渡り、墨田区の両国エリアに入っていきます。スカイツリーがそびえ立つのが見えます。

橋のたもとには大きな「表忠碑」がありました。これは日露戦争の戦没者の慰霊碑らしいです。

回向院というお寺の横の大きな複合建物は両国シティコアです。オフィスや商業、コミュニティスペースや都民住宅からなる商業施設です。都の事業で作られたようです。平成4年からあるそうですが、外観はあまり古さを感じません。都民住宅は中所得層向けの賃貸住宅です。家賃を調べてみましたが、もちろん割安ではありますが、思ったほどは安くなかったです。

ハイキングコースのスポットである忠臣蔵の吉良上野介屋敷跡です。こぢんまりとしていました。両国駅へ進みます。特典のあった駅横の和食の飲食店を中心とした商業施設の「両国江戸NOREN」で昼食にそばをいただきました。和テイストの施設で、中央に土俵のモニュメントありました。国技館すぐの両国駅ならではのつくりですね。

この日は9月場所開催期間中だったので、人出は結構ありましたが、新型コロナの影響で何店舗か休業や閉店があり、お店のラインナップは少し寂しい感じでした。興行がなくなると近隣の店舗へも影響が出ることを実感しました。

駅のすぐ横の両国国技館の横を通ります。奥には江戸東京博物館です。

場所中ののぼりをはじめて見ました。

色とりどりで綺麗です。それぞれの力士にスポンサー名が入るんですね。まだ相撲は生で見たことがないので一度は観覧してみたいです。

旧安田庭園と横網町公園

そのままハイキング折返し地点の旧安田庭園です。国技館のすぐ横、敷地には代々木から移転した刀剣博物館もあります。大きな池があり、緑が豊かでピンクの花が映えるとても美しい庭園でした。

都会の公園らしくビルに囲まれており、スカイツリーがよく見えました。写真がとても綺麗です。
ファミリーも多く、皆さん憩いの時間を過ごしていました。

旧安田庭園の斜め向かいには横網町(よこあみちょう)公園があり中を進みます。こちらは関東大震災や東京空襲で亡くなった方を慰霊する東京都慰霊堂がある大きな公園です。

公園の中は地図のとおりで、他にも東京空襲警報の犠牲者を追悼する碑や復興記念館があり、災害や戦争での犠牲者を悼む施設に遊具や庭園が併設している形で、いわゆる公園とは違いますね。今回はじめてこの公園の存在を知りました。国技館のすぐ横に先人を悼む施設があるというのは新しい発見でした。

隅田川リバーウォーク

設定ルートだとここから蔵前橋を渡り、台東区側で隅田川沿いを歩くのですが、今回は渡らずそのまま墨田区側を歩きます。ルートから外れ、一度訪れてみたかった東京ミズマチを目指しました。
墨田区側の隅田川から見える景色はこんな感じです。

歩道は整備されており、ベンチがあったり、花壇や木々が植えられています。散歩を楽しむ人々やランナーと何度もすれ違いました。風もあり、水辺を心地よくウォーキングできます。景色としては対岸の台東区側はずっと川沿いに雑居ビルが並んでいました。ぜひリバーサイドウォークで見える景色についてはこちらの動画をご覧ください。

屋形船の乗船場もあります。時折隅田川を遊覧船や水上バスや個人所有のクルーザーが走っていきます。途中いくつかの橋を超えました。厩橋が緑色駒形橋が青色吾妻橋が赤色で色も異なります。隅田川には13の橋がかかっているそうです。今回のウォーキングではこの他に両国橋、蔵前橋も含めて5つ見ることができました!また、この後に橋ではないですが、東武伊勢崎線の隅田川橋梁の横に新設された「すみだリバーウォーク」も渡っています。

隅田川を初めて歩きましたが、東京の街、下町と一体化した川だと感じました。かかる橋の名前一つ一つも歴史を感じます。その歴史は古く、江戸時代では船運の中心であり、舟や花火で民のレクリエーションの中心でもありました。現在も両岸にたくさんのビルが立ち並ぶ川を屋台船や遊覧船が走る光景は下町情緒あふれる素敵な光景です。湾岸エリアで運河を走るクルーザーとはまた違います。

東京ミズマチと隅田公園

さて、遊歩道を離れ、隅田川沿いのアサヒグループ本社・墨田区役所を経由し、東京ミズマチに向かいました。

アサヒのこのオブジェは有名すぎますね。金の炎らしいです。横にはすぐ墨田区役所です。ホールが隣にあり、敷地も広く、かなりゆったりとした造りです。スカイツリーもばっちり見えます。隅田川のすぐ横なので、川ビューも素敵です。

そこから北十間川にかかる橋を渡ると東京ミズマチと隅田公園です。東京ミズマチは今年6月に開業した隅田公園横の東武伊勢崎線高架下の商業施設です。あわせて隅田川を渡る遊歩道のすみだリバーウォークも開業し、浅草からスカイツリーまでの回遊の創出も開業の目的の一つのようです。

水辺を意識した開発を行っており、日本初出店のおしゃれな店舗もいくつかあります。ホステルやスポーツ施設、コミュニティ施設もあるみたいです。しかし、残念なことにいくつかの店舗はコロナの影響で開業が遅れています。ずっと気になっていたのでこの機会に行けてよかったです!

人気店は結構並んでいました。ミズマチは隅田公園に隣接しているので、テイクアウトで購入して、公園でお茶やピクニックを楽しめそうです。なお、ミズマチは隅田川に注ぐ北十間川側と公園側の入口があるのですが、今回川側は見ていません。また、スカイツリー寄りのイーストゾーンも訪れませんでした。
隅田公園はかなり広く、緑もたくさんあり、ミズマチの前の道や公園の広場も広くて開放的です。この日も大勢の人が訪れていました。自転車がたくさん駐めてありました。

芝生があるので子どもが走り回れるのはいいですね。ファミリーもたくさんいました。近くに大きな公園があるとやはり助かりますね。しかも横に商業施設があるので、買い物をして、ご飯を食べて、お子さんはその間や後に公園で遊ぶこともでき、家族で楽しめそうです。

さて、今度は浅草方向にすみだリバーウォークを渡ります。これまでの橋と違って、東武鉄道の橋梁横に設置された約160mの遊歩道がすみだリバーウォークです。浅草と東京ミズマチをつなぎます。ガラスの床があって下を覗けたり、横を走る鉄道を間近で見ることができます。

歩道の幅があまり広くないので、浅草に向かう1列とスカイツリーに向かう1列で幅いっぱいです。私が訪れたときは混んでいて、行列になって進む感じでした。

渡って浅草側の隅田公園から見たスカイツリーも美しいです。

浅草~かっぱ橋

浅草に到着です。何度も訪れているので特に散策はしませんでした。9月の休日でしたが、予想以上に人が多いです。この日訪れた場所では一番の人出でした!

コロナで浅草は観光客激減と聞いていましたが、インバウンドはいなくとも大分日本人は戻っている印象でした。浴衣を着たり、若い世代の子たちが多かったです。

浅草を抜けてかっぱ橋(合羽橋)に向かいます。かっぱ橋道具街は言わずと知れた多くの調理器具や食器が売られている商店街です。

意外にも道具街として発展したのは戦後とのことです。テレビでもたまに特集されていますね。今回はウォーキング中なので何店かお店に入りましたが、荷物が重くなることを躊躇し、結局購入はしませんでした。老舗の道具屋さんの横に最近オープンしたような新しい今風の調理器具のお店があり、若い店員さんがいたりして、意外とかっぱ橋も新しい人が受け入れられていて、新陳代謝があるのかな、と思いました。それ以外に景色として印象的だったのはこのカブトムシユニフォームのビルです。

カブトムシのビルは1階店舗は食品サンプル「イワサキ・ピーアイ」さんのショールームでした。何でカブトムシかはよくわかりません。
ユニフォームのビルは各階たくさんのマネキンが窓を向いていてびっくりしたのですが、ホテルや飲食店の制服を製造する有名なセブンユニフォームという会社の店舗でした。飲食関係者が集まる街なので親和性は高そうですね。
かっぱ橋はこんな感じでやはり雑多な感じが下町らしくていい雰囲気でした!

かっぱ橋のすぐ近くに背の高いタワマンがあったので少し寄ってみました。2012年竣工の浅草タワーでした。

周りに高い建物がないので目立ちますし、開放感があります。エントランスも広く、共用施設も多いみたいです。ファミリーを見かけました。公開空地は植栽も綺麗で広く、ちょっとした休憩ができそうです。中古価格を見てみましたが、昨今の不動産価格どおり、やはり安くはないですね(笑)。

入谷~上野

ウォーキングもいよいよ終盤、入谷から上野駅に向かいます。途中、スポットの松が谷の秋葉神社に寄りました。写真はないですが、こぢんまりした神社です。面白いのは、元々は秋葉原駅のある場所に鎮座していた神社がこの場所に遷座したのとのこと。秋葉原駅の由来がこの神社なんですね。大変興味深いです。

最後に寄り道をして、上野で気になっていた新築マンションがあったので現地を見てきました。「ブリリア上野ガーデン」「ブリリア上野プレイス」です。プレイスは竣工済、既に入居が始まっています。ガーデンも販売が進んでいてあと少しで完売みたいです。都心なのでもちろんお値段は高く、ガーデン上層階は億ションみたいです。
プレイスはこちら。割と小さめのマンションのようです。

ガーデンについては、残念だったのは公式ホームページでもわかるのですが、敷地がいびつな形をしています。北側の駐車場と西側一棟ビルが残り、凸凹のある敷地になっています。設計するも大変そうです。

元のオーナーの商売や住民の思いもありますし、土地をまとめるのってやっぱり大変なのですね…。竣工したらあまり気にはならないかもしれませんしわかりませんが、やはり現地を見ないとわからないことがありますね。現地調査、重要です!
ここから上野駅までも道も確認してみました。西の公園側は繁華街のイメージがありましたが、東側の東上野には区役所もあり、小さなビルや住宅、寺社が多く、割と落ち着いているエリアでした。

やっと上野にゴールです!約24000歩、歩行時間は約4時間半でした。いい運動でした。

下町歩きの感想

やはりテレビやネットの情報だけではなく、実際に訪れて歩くとたくさんの発見があり、楽しいですね!今回訪れた東京東側のエリアは昔ながらの江戸っ子下町の雰囲気が残り、隅田川や浅草を中心として様々な名所があり、文化があり、古くからの歴史を感じます。

電気街やアニメなど現代の日本の象徴である秋葉原電気のすぐ横は下町です。歴史を感じながらも、新しいスカイツリーが随所に現れたり、ミズマチなど新しいまちづくりの挑戦もあるエリアです。昔から商売を続ける老舗の近くに新しく整備された公園やマンションがあり、新しい住民の生活もあり、新旧の融合がある活気あるエリアだと感じました。一帯をうまく観光など世界にもアピールできたらよいですね。

浅草やスカイツリーなどのスポットは訪れたことはあるものの、周辺一帯の雰囲気を感じるような回遊はしたことがなかったので、東東京の下町エリアの雰囲気を知れる、良いコースでした!

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