【秋散歩】はけと湧水の紅葉ウォーキング 国分寺〜小金井〜野川〜武蔵野公園

街歩き

こんにちは。今日は昨年の秋に参加した駅からハイキング「国分寺から行く紅葉とハケ(国分寺崖線)の湧き水散歩」の備忘録です。いつもの街歩きと違って庭園や自然豊かな公園、遊歩道が中心のハイキングのようなお散歩となりました。

ルートはこちらです。すこしぼやけていて見づらいですね…国分寺駅からスタートし、紅葉スポットを巡りながら、小金井市の国分寺崖線のはけの道を歩くコースです。ゴールは東小金井駅です。

約8km、所要時間が約4時間のコースです。住宅街を歩きつつ、各ポイントに立ち寄りましたが、いつもの散歩と違って自然とアップダウンの多いコースのためか、体感的には東京都市部を歩くより長く感じました。また、事前に駅で情報をいただいていたとおり、コースにはコンビニや飲食店がなかったため、駅周辺のコンビニのおにぎりを買ってそれで昼食を済ませたため、より疲れていたのかもしれません。今回歩いたスポットには紅葉の名所がたくさんあるので、秋の散歩がおすすめです。

紅葉を見に行くのが大好きです。これまで訪れた箇所はこちらにまとめてあります。

【おすすめ】東京都内紅葉の名所6選
紅葉の季節がやってきました!紅葉狩りにはまっていた時期があり、2、3年くらい前に都内の紅葉の名所をいくつか巡りました。今回はその備忘録として、各所の写真とポイントをまとめました。

はけと国分寺崖線

今回のハイキングのテーマであるはけと国分寺崖線。こちらの東京都のホームページが詳しいです。


小金井市の中のJR中央線の南側、野川の北側には高低差が15~20mの崖(がけ)ないしは急な斜面が東西に走っています。この崖のことを、武蔵野地方の方言で「はけ」といいます。
(中略)
はけの下には清らかないくつもの湧水が流れ出し、小さな水路を作っています。
(中略)
「はけ」と呼ばれるこの崖は、地質学的には「国分寺崖線(がいせん)」といい、立川から世田谷にまで達しており、約30kmにも及びます。小金井に見られる崖地もこの国分寺崖線の一部です。国分寺崖線は、太古の昔、古多摩川(こたまがわ)が武蔵野台地を長い時間をかけて侵食することによって生まれました。

はけの道と湧水 TOKYOイチオシナビ https://chiikishigen.tokyo/introduction/details/introduction_71.html

崖の下のはけの道のお散歩です。湧き水も途中のスポットで何度も見ることができました。東京の西の自然の豊かさを存分に感じるコースとなっています。国分寺崖線は世田谷区まで広がっており、以前、国分寺崖線の崖上にあたる台地の二子玉川の瀬田や上野毛をこちらの記事で散策しています。

【街歩き】世田谷区住宅街散歩 用賀〜二子玉川〜上野毛
今日は二子玉川周辺の高級住宅街のお散歩記録です。用賀からスタートし、砧公園に寄って、瀬田を歩いて二子玉川駅周辺へ。二子玉川ライズを通って多摩川にも寄り道をし、二子玉川公園から上野毛駅まで歩きました。

ウォーキングの内容はこちらです(目次)。それではスタートです。

国分寺駅周辺

ハイキングのスタートは国分寺駅南口ですが、少し北口に寄り道です。北口は以前は小さなお店やビルが立ち並ぶエリアだったのですが、老朽化から「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」が行われ、交通広場やcocobunji EAST/WESTというツインタワー(商業施設のミーツ国分寺、タワーマンションのシティタワー国分寺ツインズ)が整備されています。

南口にはセレオ国分寺があります。人が多いですね。南口を出てまず殿ヶ谷戸庭園に向かいます。

殿ヶ谷戸庭園

殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)は段丘の崖を利用した回遊式林泉庭園です。岩崎家の別邸でしたが、地域の再開発にあたり、住民の運動もあり、国が買取り、有料庭園となったそうです。国の名勝に指定されています。紅葉が有名で、武蔵野の自然の特徴である湧き水を利用した池もあります。

園内は大きな芝生のエリアがあり、もみじや松がぐるっと囲みます。このときは色づきの途中でしたが、グラデーションが美しいです。段丘の斜面に木々が植えられています。

治郎弁天池は湧水の池。段丘となっている大芝生側から見た池がこちら。日本庭園らしい風景です。上にある建物は紅葉亭です。紅葉亭も段丘上にあり、上がると、より池と紅葉が美しく見えます。

殿ヶ谷戸庭園
【所在地】 東京都国分寺市南町二丁目
【営業時間】午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで) ※年末年始は休園
【入園料】 一般 150円
【アクセス】JR中央線、西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺」下車 徒歩2分
【公式サイト】https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index036.html

もみじ橋~貫井神社~三楽の森

殿ヶ谷戸庭園から少し歩くと野川につきあたります。野川は国分寺市の湧水が源流で、はけに沿って流れ、湧水を集めながら多摩川に合流する川です。この辺りだとまだ川幅も狭いですね。もみじ橋は野川に架かる小さい橋です。

野川沿いを歩いていたところ、ポンデラブル国分寺というデザイナーマンションがありました。木の門が立派ですが、なんでこの門があるのかはよくわからず、気になりました。。道なりは畑もあり、非常にのどかです。

野川沿いから1本離れ、貫井神社に向かいます。崖線のためか、ルートに坂が多いのが印象的でした。

貫井神社は住宅街の中にある、この地域の信仰を集める神社で、ここにも崖線の湧水が出ており、東京の名湧水57選に選ばれています。訪れた時は工事中でしたが、紅葉と池のコントラストが美しいです。

その先、神社から線路のある北方向に向かって坂を上ると、その途中に「三楽の森」があります。大正時代の実業家の別荘で、いまは公共緑地となっています。国分寺崖線上の庭園で、野鳥がいたり、豊かな植生があるようです。

紅葉もしており、樹々の美しい広い空間が広がっていますが、何もないためか、人はあまりおらず、一般に公開されているものの、教育などに使っているのかな、という印象を受けました。

滄浪泉園

三楽の森を出て、大通りに進みます。野川の方向に曲がると、滄浪泉園です。滄浪泉園(そうろうせんえん)は犬養毅首相が命名したとされる、明治・大正期の実業家・外交官波多野氏の別邸庭園。自然豊かで湧水のある有料の庭園となっており、緑地保全地区です。中はまるでハイキングコース、小さな森のようです。

色づいた落ち葉の中をさくさく歩きます。途中石段があり、段丘の高低差を感じます。

進んでいくと湧水の池があり、水面に映る樹々も綺麗でした。水が湧き出ているはけがあり、写真の通り、案内板に説明もありました。赤色に変わる前の少し黄色がかった緑も美しいですが、もう少し紅葉が進んでいるときっともっと綺麗だったでしょう。

滄浪泉園
【所在地】 東京都小金井市貫井南町三丁目2番28号
【営業時間】午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで) ※年末年始は休園
【入園料】 一般 100円
【アクセス】中央線武蔵小金井駅から徒歩約15分
【公式サイト】https://www.city.koganei.lg.jp/smph/kurashi/479/kouenitiran/souronsenen/D040102020160415.html

殿ヶ谷戸庭園といい、はけの泉がある庭園は名前が難しいですね・・・

野川遊歩道

滄浪泉園を出てからは野川を目指して小道を進みます。滄浪泉園の裏手がもうこんな細い住宅街の道です。遠足気分になります。

遊歩道南6号線というとても細い民家の裏の小道を進みます。歩道は舗装されていますが、かなり狭く木や植物に覆われています。水路には滄浪泉園の湧水が流れ出ているそうです。都会の街歩きではこのような光景はなかなかないですね。草の生えた細い民家の裏道を行きます。

遊歩道を抜けると野川です。ここから野川に沿って歩いていきます。住宅の間を野川が走っています。岸辺の緑も青空に映えて綺麗です。のどかな光景に癒されます。歩いていくと少しずつ川幅が広くなってきました。ほとんど人もいないのでゆったりと静かにお散歩ができました。ここでやっとハイキングの折り返し地点ですが、ここまででも見どころが多く、とても長く感じました・・・。いつもの駅からハイキングだと見どころは庭園とか公園より石碑とか案内板みたいなものが多く、名所を歩き回るようなこともないからかもしれません。

野川を少し離れ、はけの小路、はけの森美術館に向かいます。

小金井市立はけの森美術館

野川の一つ奥の道からはけの小路に向かいますが、その途中にあるのは農地でしょうか?落ちているのは栗??赤い実の木もあり、自然が豊かすぎて驚きます。美術館の近くに自然がたくさん・・・小金井市って中央線のイメージしかなかったけど、こんなに自然にあふれているのか・・・

はけの小路を歩きます。小金井市立はけの森美術館美術の森緑地から野川方向に流れる小川です。今回は南の野川の坂下方向から美術の森緑地にはけの小路を進みました。小さな道ですが、石畳で道は整備されており、緑に囲まれています。流れている水も綺麗です。

このはけの森美術館一帯は、洋画家の中村研一が終戦後移り住み、晩年まで過ごした土地。敷地内の美術の森緑地には中村氏の旧宅や茶室があったそうです。その緑地からはけの小路の水が湧き出ています。竹林と石段があり、斜面から国分寺崖線を感じる緑地です。

敷地内の邸宅(いまはカフェ)、茶室は国の登録有形文化財だそうです。左の写真にある池が湧水の源流でしょうか。敷地も広く、はけのある庭園など、贅沢に自然に囲まれた邸宅です。
北側の入口は茅葺屋根の門になっていて、ここにも緑地の説明があります。美術館自体は黄色い建物です。残念ながらこの日は閉館していました。


はけの森美術館は財団法人中村研一記念美術館の寄贈を受け、平成18年4月に開館した小金井市立の美術館です。武蔵小金井駅からは徒歩15分。小さな森に囲まれているような美術館は可愛らしく、小金井の自然と一体になっているのが魅力です。

小金井市立はけの森美術館
【所在地】 東京都小金井市中町1-11-3
【営業時間】午前11時~午後4時(入館は午後3時30分まで) ※月曜、火曜、年末年始は休園
【入園料】 一般 200円(所属展)
【アクセス】中央線武蔵小金井駅から徒歩約15分
【公式サイト】https://www.hakenomori-art-museum.jp/

それにしてもこれまでこのハイキングで4か所めのはけと湧水です・・・今回のコースはかなり国分寺崖線と野川の自然を感じるコースになっています。「水と緑の小金井」を体感できる練られたハイキングコースです。

武蔵野公園

はけの森美術館から武蔵野公園に向かいます。途中、ムジナ坂という坂を発見。周囲が木に囲まれて鬱蒼としており、夜暗くなるとムジナ(たぬき)に化かされるという逸話からムジナ坂となったそうです。ぽんぽこのイメージ?確かにこの一体は森のように緑が多いので、たぬきが昔はいたのかもしれません。

武蔵野公園に入ります。都立の公園で野川が流れる広い公園です。すごくのどかで、整備された広大な原っぱみたいな感じです。かなり開放感のある広い空間になっています。芝生のエリアもあり、ファミリーが遊んでいます。子どもにとってはすばらしい環境ですね。青空と広がる緑が美しいです。

土手のような場所には赤や黄色に色づいた木々が並んでいて、歩きながら紅葉を楽しんでいる人も多くいました。犬の散歩にもいいですね。空の青、川辺の緑との対比が美しいです。

バーベキュー場や野球場もあるとても広い公園です。西武多摩川線の線路までが武蔵野公園なのですが、その線路の先も野川に沿って野川公園が続いています。また、すぐ南には多磨霊園があり、この一帯にかなり緑が集まっています。

武蔵野公園
【所在地】 東京都小金井市前原町二丁目、東町五丁目、中町一丁目、府中市多磨町二・三丁目
【アクセス】JR「武蔵小金井」南口から京王バス 調布行き「武蔵野公園」下車すぐ
【公式サイト】https://musashinoparks.com/kouen/musasino/

公園を抜け、西武多摩川線路沿いを歩きます。

いちご橋~東小金井駅

武蔵野公園を東の端まで抜け、多摩川線の線路のを新小金井駅方向に歩きます。公園を出るといきなり鉄塔がすごいです。変電所があるからでしょうか。囲まれているお家が気になりますね・・・。単線なので線路は一つしかありません。

少し歩くとこの線路にかかるいちご橋に着きます。電車のビューポイントということで、写真を撮ってみました。電車通ったところを激写できました。黄色い多摩川線の電車がかわいらしいです。線路は周りの土地から窪んでいるところにあり、住宅は線路より一段高いところにはありますが、線路と住宅の距離が近く、高い柵がないのものどかな感じです。

新小金井駅手前で多摩川線を離れ、中央線の東小金井駅方向に進みます。自然から市街地へと風景も変わっていきます。商店街を過ぎ、大通りにはケヤキ並木が続きます。なんだかとても人工的に感じてしまいます。街に帰ってきました。ようやくハイキングも終わり、東小金井駅でゴールです!

番外編:吉祥寺のカフェとケーキ

東小金井駅でお散歩は終了。今回はいわゆるハイキングコースに近い形だったので、結構疲れました。
なのですが、どうしても行きたい場所があったので、まだ15時ということもあり、もう少し足を伸ばします。吉祥寺です。吉祥寺はほとんど縁がなく滅多に訪れないのですが、今回はせっかく近くまで来たので、スイーツ好きとしては有名なスイーツ店「アテスウェイ」にどうしてもいきたかったのです。「アテスウェイ」は都内のケーキショップの中でも屈指の有名店。食べログ百名店、ブロンズを毎年受賞しています。自由が丘の「パリセヴェイユ」と並んで有名です。特に有名なのはモンブランです。吉祥寺駅から徒歩18分。往復30分以上ですが最後の力を振り絞って頑張ります。ちなみに西荻窪からもアクセス可能で、徒歩15分です。

奥の人が集まっているところがお店です。

お店は住宅街の中にありました。16時前に着きましたが、まだお客さんが並んでいました…夕方の時間まですごい人気ですね。モンブランはなかったですが、無事にケーキを買うことができて一安心です。店内は撮影禁止です。知らずに撮影をして注意されてしまいました・・・。
買ったケーキはこちらです。ちなみにアテスウェイ(a tes souhaits!)とはフランス語で「願いが叶いますように」という意味だそうです。

美味しいと思った記憶はありますが、個々のケーキの味をあまり覚えていません。また行かねば…。スイーツの名店のケーキは、どこも見た目が芸術作品のようにおしゃれで美しく、素材にこだわりがあり、口どけが軽やかです。

最後に吉祥寺の老舗カフェ、宮崎駿も通ったという茶房武蔵野文庫でご飯を食べて終了です!吉祥寺はカフェやスイーツが充実しています!

まとめ

今回のハイキングを音楽をつけて1分ほどの動画にまとめました。

小金井は水と緑の街はけ、国分寺崖線、湧水、野川。まさにそれを体感するハイキングでした。今回は本当にそれに尽きます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました