こんにちは。前回に続き、何もないと言われる大崎には何があるのか、散策してみたお話です。今回は西口(大崎2〜5丁目と西品川1丁目)を歩きました。
大崎駅周辺について
大崎駅は山手線、りんかい線(埼京線)の駅で、JR大崎駅の1日平均の乗車人員は177,095人です。駅前は複数のオフィスがあり、住民より就業人口の方が多いオフィス街です。
詳しくは前回の記事をどうぞ↓大崎駅東口の散策です。
大崎駅西口方面
大崎駅西口は山手線の外側に位置し、東口より後に開発されました。再開発されたオフィス・商業施設として、Think Parkやソニーシティ大崎(NBF大崎ビル)があります。駅前のThink Park周辺はフットサルコートや公園、バスターミナルなどがあり、広い空間が広がります。再開ならではの整った街並みです。
その後ろにはこれまた再開発でできた複数のタワーマンションが立ち並び、その背後には昔ながらの低層住宅街が広がります。進んでいくと戸越銀座方面です。
左手の湘南新宿ライン、りんかい線に沿って進むと、2018年に再開発でできた「大崎ガーデンシティ」が現れ、さらに車両基地を横目にぐるっと進むと品川区役所に到着、そこから少し歩けば大井町駅です。
大崎駅西口散策
大崎2~4丁目にまたがる百反通りから戸越方面を散策しました。また、別日には西品川1丁目から大井町駅方面を歩きました。まずは駅前の大きなロータリー、再開発されたThink Park周辺の風景です。
ThinkPark周辺
ThinkParkは明電舎工場跡地に2007年に開業した再開発エリアです。
ThinkParkは、東京7副都心の1つとして進化し続ける大崎エリアに位置し、「アイデアが成長する街 where ideas grow」をコンセプトにデザインされた創造の街です。
地上30階地下2階のThinkPark Towerを中心に、ショップ&レストランが連なるThinkPark Plaza、屋外多目的スペースのThinkPark Arena、そしてホテル、フィットネスクラブ、メディカルセンター等により構成され、JR大崎駅前に広がるThink Park Forestの中に有機的に配置されています。
緑に囲まれたこの場所は、新たなアイデアが日々創造される街として、着実にその軌跡を歩んでいます。
ThinkPark ホームページ https://www.thinkpark.jp/ より
大崎駅南改札を出て夢さん橋を右手に進むとThinkPark Towerがあります。1階のThinkPark Plazaには多くのレストランがあります。
地上から見ると手前のThinkPark Towerと駅の間にはフットサルコートなどのThinkPark Arenaがあり、大分広々としています。奥がソニーシティ大崎です。ThinkPark Arenaの横には大崎駅西口バスターミナルがあります。
ThinkPark Towerの裏手にはThinkPark Forestがあり、緑化された広い空間が広がっています。鳥のさえずりが聞こえる緑に囲まれた遊歩道になっていました。
ThinkParkの横にはソニーシティ大崎(NBF大崎ビル)です。2011年に開業しました。
「STARBUCKS COFFEE TSUTAYA 大崎駅前店」があります。ブックカフェのスタバで本を読みながらコーヒーを楽しめます。緑もあり、おしゃれな店舗です。
ソニーシティ大崎の裏は大崎ウエストシティタワーズというマンションにつながっているのですが、そこもかなり緑化されており、まるで小さな森でした。ThinkParkと同様、西側は緑の多い再開発となっています。
地上に降りると、バスターミナルの横に緑とベンチの「大崎西口公園」があり、ThinkPark Arenaと同様、広い空間が広がっています。
大崎西口公園の横には2014年に開業した大崎ウィズシティがあり、飲食店や公共施設、オフィスの大崎ウィズタワー、マンションのル・サンク大崎ウィズタワーがあります。テラスの1階につけ麺の六厘舎があります。六厘舎は大崎の百反通り沿いが発祥ですね。
百反通りから戸越方面へ
ウィズシティから百反通りを歩きます。すぐに右手にはガラス一面の2棟のタワーマンション、「大崎ウエストシティタワーズ」が見えてきます。2009年竣工の39階建て、1000戸以上の大規模なマンションです。ガラスが光っており、デザイン的にかなり目立ちます。大崎は東側のパークシティや目黒川沿いの複数のマンション、そして西側のウィズタワーやこのウエストシティタワーズと再開発によるタワーマンションがかなり多いです。
百反通りを進みます。緩やかな上り坂です。通り自体は車2台分程度の幅で、あまり広い道ではありません。
通りの横にはいくつか飲食店などお店もありました。このビストロ八木商店は予約必須の人気店らしいです。
お昼は並ぶお店もあるようです。飲食店の数は多くなく、少し寂しい雰囲気の中に昭和のイメージのお店もあったり、昔はもしかするともっと活気があったのかもしれないと思いました。
こちらは元々六厘舎の本店があった場所で、系列として現在は餃子店「餃子とめしの包琳」になっています。大人気です。
駅近くの区画の大きな再開発エリアと異なり、雑居ビルや小さめのマンションが通りの両側に続きます。通りを歩いて15分ほどで左手にスーパーが見え、第二京浜(国道1号)にぶつかります。
第二京浜を左手に進むと戸越銀座です。
ここのTommy’s Puddingのプリンがなめらかで美味しかったです。
追記:大崎3丁目(芳水小学校・居木神社周辺)
Think Park 右手のニュー大崎ビルとその奥のエリアの大崎3丁目付近も後日に歩きました。古い建物もありますが、再開発エリアの裏は閑静な住宅街が広がっています。
新西口はThinkParkとつながっている大崎夢さん橋と比べ、こちらの西口は少し古い感じです。駅の目の前の「ニュー大崎ビル」は1978年竣工の古い建物。一帯が再開発されているので目立ちます。裏側にはマンションもあります。昭和の雰囲気が残る、数少ない建物かもしれません。今でも周辺にお勤めの方のランチの場になっているようです。
ThinkParkの右手、ニュー大崎ビルの横を進みます。少し進むと芳水小学校です。この小学校までもいくつか小規模のマンションがありますが、そこは再開発が決まっているようで35階建ての高層ビルが建つようです。
駅側を臨む 再開発エリアとの境目 芳水小学校
小学校までくると、再開発の高層ビルエリアを抜け、落ち着いた戸建ての住宅街が広がります。エリアがはっきりと分かれています。大崎の鎮守、木々に囲まれた居木神社もこの住宅街の中、小学校の横にあります。住宅街をあがっていくと峰原通りにつきあたり、右手が山手通り、左手が百反通りにつきあたります。
居木神社 峰原通り 峰原通り
再追記:大崎西口F南地区計画
この付近のエリアは大崎駅西口F南地区市街地再開発のエリアとなっており、2022年10月に再訪したところ、大きな白い仮囲いに囲まれていました。場所としてはニュー大崎から居木神社までの間になります。
かなり広範囲に渡る仮囲い 建築計画のお知らせ 居木神社までの参道は残る 鳥居のすぐ横が仮囲い
住宅や事務所、公共施設など、地上37階の建物が誕生するそうです。デベは住友不動産だそうです。かなり広いエリアに高いビルがまた建ちそうです。
品川区役所・大井町駅方面
最後に大崎駅の南方向、西品川一丁目付近の散策です。
りんかい線、湘南新宿ライン沿いを歩いていくと、右手に1面ガラス張りの大きなオフィスビルが現れます。横に大きく目立ちます。「大崎ガーデンシティ」という2018年に再開発された新しいエリアです。
オフィスの大崎ガーデンタワーと、賃貸マンションの大崎ガーデンレジデンスからなります。オフィスの下に飲食店などの施設もあります。敷地は広く、オフィスとレジデンスの間には歩道がありますが、木々が植えられ、緑が多い空間になっています。
エリア内にはバスターミナルがあり、少し大崎から離れているためか、大崎駅と大井町駅へのシャトルバスが運行されているようです。
大崎ガーデンシティを超えると、左手は線路、右手は戸建ての住宅街という風景が続きます。
消防署を過ぎ、線路沿いに進んでガードをくぐると、左手が車両基地となり、その先の品川区役所にたどり着きます。こちらは区役所前の歩道橋から大崎方向に撮った写真です。
左手にガラス張りの大崎ガーデンタワー、右手の区役所の駐車場や車両基地を超えて真ん中には品川・御殿山、右手には北品川・天王洲アイルのビルが見えます。大崎自体は見えないですね…
品川区役所から大井町駅はすぐなので、大崎駅から大井町駅までは20分〜25分程度でしょうか。
大崎駅西口まとめ
大崎駅西口は東口よりも開発が後で、駅周辺には新しい高い建物が目立ちました。敷地に小さな森のような緑が多いのも特徴でした。一方で、その高い建物の奥や横には戸越や大井町に続く低層の戸建ての住宅が広がっています。東口はタワーマンションが目立ちましたが、西口は昔の商店街のようなお店はあまり残っていないながらも、戸建てや小規模の集合住宅が立ち並ぶ住宅街となっています。
大崎散歩まとめ
「大崎ってなにもない」、「大崎止まりの山手線はいらない」、「他の駅と間違えて降りました」…そんな声が上がる大崎駅ですが、歩いてみると再開発された高いオフィスやマンションがそびえる新しい街でした。目黒川が流れていたり、再開発の敷地にたくさんの木々があったり、自然を感じることもできます。少し歩くと昔ながらの高級住宅街の御殿山エリアにつながっていたり、再開発エリアのすぐ横に低層の住宅街があったり、街の歴史を感じることができます。
目玉となる商業施設や飲食店街があるわけではなく、働くor住む街なので、用事がないとなかなか訪れることはないかもしれませんが、昔の工場地というイメージは今はなく、人々の生活の拠点となっている街でした。
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